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日別アーカイブ: 2021年12月15日

捨印(すていん)

ブラウザのVivaldiで、アスクルのサイトを開くと、画像が表示されない。
ChromeとかFirefoxはちゃんと表示される。

エクセルファイルが送られてきたので、(Macのエクセルで)開いたら、レイアウトというか文字がずれていた。
あ~っと思ってWinのエクセルで開いたら、問題なかった。
Macの方でフォントを変えたら、ちゃんとなった。

捨印とは、契約書等の文書に署名押印した後に、その文書で訂正箇所があった場合、その訂正をするために事前に押しておく押印のこと。
捨印は、文書の余白に押しておく。
捨印を使って訂正する場合は、訂正する文言を二重線で消して、正しい文言を記載し、余白の捨印のそばに「○字削除、○字加入」というように訂正する。

捨印がないと、訂正して当事者に訂正印を押してもらうことになるので、事前に捨印を押しておいてもらったほうが、スムーズに進む。

私も、登記の委任状や遺産分割協議書等を作成して、依頼者に署名押印してもらうときは、捨印を押してもらうようにお願いしている。
とはいえ、捨印を押したくないという人や押し忘れもあるので、無理にお願いはしない。
でも、そういうとき、間違っていませんようにと、祈る。


用紙が複数枚にわたるとき、捨印は全ページに押すようにしてもらうが、その中の1ページにしか押されていなかったら、どうしよう。
捨印が押されていないページについて、訂正事項が発生した場合は、どうするか。

捨印は訂正に使用する印なので、文書の有効性とは関係ないし、捨印がなければ登記ができない、というものでもない。
また、複数枚の用紙が、袋綴じや契印等がされて、その文書が一体だということであれば、捨印は1ヶ所でもいいと思う。
この場合、その捨印を使って、他のページの訂正をすればいいのかなと思う。
なので、この場合は、全ページに捨印を押してもらうようには言わないでしょう。


自分が捨印で訂正する場合は、自分が作成した登記の委任状のような登記にしか使わない書類で、明らかな誤り(打ち間違えとか)を訂正する場合であれば、依頼者に言うことなく訂正するが、依頼者に伝えてから訂正するようにはしている。
気をつけて作ってはいるんですけどね。

自分で作っていない書類を預かって、誤記を見つけた場合は、捨印があっても、先方に連絡をする。
それで、捨印でそちらで訂正しておいてと言われたら、訂正をする。