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Wordのダークモード

毎日暑い日が続く。
明日と明後日は休みになったとのこと。


Word(for Mac)を開いたら、あれ?何これ? ダークモード?
自分の設定では、macOSは、ダークモードにしている。
なので、Wordもダークモードになり、文字を入力するところは白で文字は黒にしていた。
ところが、今日Wordを開いたら、文字を入力するところもダーク、文字が白に変わっていた。
ダークモードがより一層ダークになっていた。

環境設定を開いてみたら、あった。
環境設定>全般>個人用設定に
Turn off Dark Mode
Dark Mode has a dark page color
Dark Mode has a white page color
とあって、真ん中の「Dark Mode has a dark page color」にチェックされていた。
更新されて、こうなっていたってことなのだろうか。
なので、3つ目の「Dark Mode has a white page color」にチェックしたら、昨日までと同じ状態になった。
なんだけど、試してみようということで、「Dark Mode has a dark page color」で文書を作ってみることとした。
っつか、Wordで、ダークモードの設定がこんなふうになったことを、初めて知った。

WindowsのWord(2019)を見てみる。
その前に、Win10もダークモードにできるということで、してみた。
すると、Wordもダークモード、文字を入力するところもダーク、文字は白になった。
ファイル>オプション>全般>Microsoft Officeのユーザー設定>Officeテーマ
で、「ダークモードを無効にする」にチェックははいっていなかった。
これにチェックをいれると、文字を入力するところは白、文字は黒になった。

MacもWinも、OSをダークモードにしたら、Wordもダークモードになった。
また、MacとWinのWord両方とも、画面はダーク、文字を入力するところは、白またはダークに設定ができた。
ところが、Macの場合、Wordの設定で、Wordのダークモードそのものをオフにできる。
「Turn off Dark Mode」にチェックすると、Wordのダークモードがオフになる。
リボン等も、ダークモードでなくなる。
ようは、macOSのダークモードではなくライトモードにしたときと同じモードになった。
一方、Winで「ダークモードを無効にする」にチェックを入れても、リボン等はダークモードのままだった。

MacのWordの
「Turn off Dark Mode」は、WinのWordの設定にはない。
「Dark Mode has a dark page color」は、WinのWordの「ダークモードを無効にする」のチェックなしと同じ。
「Dark Mode has a white page color」は、WinのWordの「ダークモードを無効にする」のチェックありと同じ。
ということのようだ。



この「、」は何だ?

ケンミンSHOWで、「酢だこを知っているか・知らないか」をやっていた。
自分は、「知らない」。
この境界線は、大井川らしい。
言語の否定表現の、東の「ない(降らない)」と西の「ん(降らん)」の境界線も大井川辺りとのこと。

カレーは、牛肉の方。
この境界線は、木曾三川で三重県の長島(以前は長島町、今は桑名市)あたりとのこと。
これを見たとき、日本語の京阪式アクセントと東京式アクセントの境界線が、桑名と長島である、という
話を思い出した。
東京から三重県の亀山までの調査結果によると、長島までが東京式アクセントで、桑名に入ると京阪式になるという。
国立国語研究所のYouTube動画の「方言学概説−方言アクセントの多様性−」という講義で、そういう説明をされていた。



相続登記が完了したので、登記事項証明書をとった。
すると、所有者の住所に「、」があった。
え?これ何?「、」なんてなかったはず…。

こういった場合、まず、自分の申請内容を疑う。
住所に「、」を入れて申請してしまったのかな…と思い、自分の申請データを見返したが、住所に「、」は入れていない。
住所証明書を見ても、「、」は入っていない。

法務局に聞いてみた。
「登記記録上、空白は入れられないため、『、』を入れている」とのことだった。
「、」のことを、「なみだてん」と言っていた。

住所で、マンションや団地の場合、「○丁目○番○号【空白】△マンション101」とか「1番地1【空白】3-101」というように、住民票や戸籍の附票上、空白がある場合がある。
今回の登記では、不動産を相続する相続人の住所証明書上に空白があったので、申請情報もそのとおりに、空白を入れて申請をした。
ところが、登記記録では、空白は入れられないので、「、」を入れているとのことだった。
また、そういう理由から、住所の更生の対象ではない、とのことだった。


そういえば、思い返すと、空白を入れて申請をしても、そこが詰まって登記されていることはあった。
「○丁目○番○号【空白】△マンション101」という住所が、「○丁目○番○号△マンション101」というようになっていた。
が、「、」は初めて見たと思う。

空白が詰まっていたときは、空いているかいないかだけのことだったので、気にしていなかったのだが、今回は、「、」という、自分が申請情報に入れていない記号が加わっていたため、気になった。

今回の住所、住所証明書上は「1番地1【空白】3-101」というような、空白の空き方になっていた。
こういう住所の場合、空白を詰めてしまうと、「1番地13-101」と、全く違う住所になってしまう。
だから、空白を詰めることはできず、かといって空白のままにはできないので、その空白を埋めるために「、」を入れたんだろうなと思った。

 

かわせみ3


令和2年12月8日付「不動産登記の申請における固定資産課税明細書の活用について(依頼)」という文書が、法務省民事局から日本司法書士会連合会に出されていた。
これによると、「不動産登記の申請に当たり、申請人が保有する固定資産税課税明細書により固定資産課税台帳に登録された不動産の価格を確認することができる場合には、当該明細書を利用していただきますよう、協力をお願いします」とのこと。

こういう文書が出ていたんだ。
気付かなかった。
ということは、相続登記等の所有権移転登記については、納税通知書・課税明細書があればそれをもらい、なければ評価証明書を取る、ということになろうか。

申請予定のある法務局に、「納税通知書・課税明細書でもいいのか」を聞いたところ、「いい」とのことだった。
そういうことね。


Macにおいて、日本語入力システムは、「かわせみ2」を使っていた。
昨年(2020年)12月15日に、「かわせみ3」が発売された。
「かわせみ」のライセンスキーを持っていれば、シングルライセンスだと通常3,300円のところ、優待アップグレード版を2,200円で購入できるとのこと。
というわけで、「かわせみ3」を買ってみた。

日本語入力システムは、OSにもともと入っているし、Google日本語入力なんかは無料なので、有料で購入しなくてもいいかなと思いつつも、買っている。

Windowsでは一太郎も使っているので、日本語入力は、ATOKを使っている。

前住所通知 遺贈の場合でもされる?

「自閉症は津軽弁を話さない」(松本敏治著、角川ソフィア文庫)という本を読んだ。

Windows11が、今年の後半に出るとのこと。
ただ、システム要件が、比較的新しい(発売から5年未満)パソコンでも満たさない場合もあるらしいとのこと。
MicrosoftのWindowsのサイトで、今使っているパソコンがWin11のシステム要件の最小要件を満たしているかどうかを確認できる、「PC正常性チェックアプリ」をダウンロードできるようになっているので、これで確認してみた。
すると、自分が使っているパソコン(Win10)は、Win11のシステム要件を満たしていないとのことだった。
まあ、買ったのはだいぶ前だし。
なので、Win11にするなら、新しくパソコンを購入しないとならない。
しばらくは、Win10を使い続けるだろうが、替え時と考えようか。


遺贈による所有権移転登記。
登記済証(登記識別情報通知)がない。
登記義務者の住所変更登記が必要。

登記済証・登記識別情報通知が紛失等してない場合の登記は、
(1)登記官による事前通知
(2)資格者代理人による本人確認情報
(3)公証人による認証
による。(不動産登記法第23条1項、4項1号、2号)

また、事前通知がされる場合、申請された登記が所有権に関する登記で、登記義務者の住所変更登記がされているときは、例外を除き、原則として、登記官は、登記上の住所に通知(前住所通知)をする。(不動産登記法第23条2項)
その趣旨は、なりすましの防止である。
例外は、不動産登記規則第71条2項に規定されている。
○住所変更(更正)の登記原因が、行政区画、その名称、字もしくはその名称の変更または錯誤、遺漏の場合
○所有権に関する登記申請日が、最後の住所変更登記の登記の申請に係る受付の日から3ヶ月経過している場合
○登記義務者が法人の場合
○資格者代理人による本人確認情報の提供があった場合に、その内容により申請人が登記義務者であることが確実に認められる場合


住所変更登記と遺贈による所有権移転登記を連件で申請し、所有権移転登記については登記済証等は紛失で添付できず、本人確認情報も公証人による認証も使わず、事前通知による場合。
規定上、前住所通知の例外に該当する事項がなければ、前住所通知はされると読める。
しかし、遺贈による所有権移転登記の登記義務者は、既に亡くなっている。
なので、既に亡くなっている登記義務者に対して、前住所通知をするのだろうか、その必要性はあるのだろうか、という疑問が生じる。

前住所通知の例外規定の中には、登記義務者が登記申請時に既に死亡している場合、という規定がない。
なので、規定上、通知はされるのだろう。
しかし、本通知の趣旨は、登記義務者のなりすまし防止なのであるから、登記申請時に既に死亡している登記義務者に対して通知する必要性はないとも思える。

まあ、結局は、申請して登記官が判断するのだろうが、実際は、どうなんだろう。

特定有限会社の代表取締役の変更登記(代表取締役のみの辞任)

「大阪ことば学」(尾上圭介著、岩波書店)という本を読んだ。
薄いので、さくっと読める。
言葉・方言は、その地域の文化であって、その地域の人々の価値観、考え方、人との接し方等を表している。
最近、言語や方言に関する本を読むようになっている。


特例有限会社 取締役A、B、代表取締役A
代表取締役Aが代表取締役のみ辞任し、Bを代表取締役としたい。

特例有限会社は、原則として、取締役が代表権を有し、代表取締役を選任した場合に代表取締役が代表権を有する。
特例有限会社の代表取締役はの選任方法は、次の3通り。
(1)定款
(2)株主総会の決議
(3)定款の規定による取締役の互選

代表取締役の地位
定款、株主総会の決議で選任された代表取締役は、取締役の地位と代表取締役の地位が一体と考えられている。
一方、定款の規定による取締役の互選によって選任された代表取締役は、これが別と考えられている。

このことから、
定款、株主総会で選任された代表取締役は、代表取締役のみの辞任はできない。
定款、株主総会の決議で選任された代表取締役は、取締役の就任承諾をすれば、代表取締役の就任承諾は不要。

定款の規定による取締役の互選によって選任された代表取締役は、代表取締役のみの辞任が可能。
定款の規定による取締役の互選によって選任された代表取締役は、取締役の就任承諾と代表取締役の就任承諾が必要。
となる。

従って、上記の場合、定款を確認して、代表取締役は取締役の互選によって選任する、という規定があって、Aがこの定款の規定によって代表取締役に選任されていれば、代表取締役のみの辞任が可能となる。

代表取締役Aの代表取締役の辞任
取締役の互選で、代表取締役をBに選任
代表取締役Bの就任承諾

登記に必要な書類
代表取締役Aの辞任届:会社印(法務局に届けた印)を押印、または実印+印鑑証明書
代表取締役Bを選任した互選書:原則 出席取締役の実印+印鑑証明書
              :例外 Aが会社印を押印していれば、他の出席取締役は認印でもいい
代表取締役Bの就任承諾書:Bの押印は認印でも可、互選書に就任承諾の旨が記載されていれば不要
定款:定款の規定による取締役の互選によって代表取締役を選任した場合の登記には、定款(原本証明)が必要
委任状:司法書士等の代理人に委任するときは必要
印鑑届+Bの印鑑証明書:会社印と代表者の実印押印、代表者が変わるので本書も必要となる
なお、印鑑カードを引継ぐ場合は、印鑑届の引継ぐ箇所にチェックをする。

マイナンバー入り住民票と成年後見

本日、関東甲信地方は梅雨入りしたとのこと。
昨年より3日遅く、平年より7日遅い梅雨入りとのこと。
今日も蒸し暑いけど、これから、蒸し暑い日が続くのでしょう。

同じ暑さでも、湿気のあるジメッとした蒸し暑さと、湿気のないカラッとした暑さは、全然違う。
昔、トルコに夏に旅行したことがあるが、そこは、晴れてカラッとしていた。
気温は高く、日差しは強烈だが、暑さは感じず、汗はかかないし、日陰に入ったら涼しく、日本のジメッとしたのは違う、と思ったものだ。
しかし、裏を返すと、日差しが強烈なため、汗が蒸発しているのであり、日中行動していると、水分、体力が奪われていることに、ホテルに着いた後に気がついた。
ああ、これが脱水症状というか熱中症というか、そういうものなのだろうと。
ああ、だから、現地の人は、長袖を着ているし、日中は動か(け)ないんだろうと思った次第。


成年後見等で、本人のマイナンバーが必要だけど、通知カード等もなくてマイナンバーが分からない場合、マイナンバー入りの住民票を取得することとなる。
成年後見の場合、保佐・補助の場合はマイナンバーに関する代理権が付与されている場合に限り、マイナンバー入り住民票の申請をすることは可能。
そして、成年後見の場合、その住民票を、成年後見人が受領できるが、保佐・補助の場合は、受領できず、本人の住所地に送付される。
というのが、これまでの扱い。
ちなみに、自分の場合、成年後見人としてマイナンバー入りの住民票を申請して受領したことはあるが、保佐人・補助人として、マイナンバー入りの住民票の申請をしたことがないので、この経験はない。

が、今年の6月8日から、保佐人・補助人が、登記事項証明書の代理行為目録により、マイナンバー入りの住民票の受領に関する代理権が付与されていると認められる場合、その保佐人・補助人もマイナンバー入りの住民票を受領できることになる、という扱いに変わったとのこと。(例えば、神戸市のサイトに、この記載があった)

普通に考えたら、マイナンバーに関する代理権が付与されていれば、保佐人・補助人でもマイナンバー入りの住民票を受領できると思うのだが、そうではなかったのが不思議。





近傍宅地

暑い。

あれ? Macでテプラで印刷できない、何でだろう…
しかたなく、Winにテプラをつなげたら、印刷できた。
テプラのサイトを見る。
最新版のプリンタドライバをダウンロードする必要があるのか…と思い、ダウンロード、インストールしたら、使えた。
そういうことか。


東京都23区内の不動産の所有権移転登記。
登記上の地目が公衆用道路の土地。
評価証明書は、委任状をもらって、こちらで取る。
23区内の地目が公衆用道路の不動産についての登記は、かなり久しぶりかもしれない。

記憶だと、確か、23区内の評価証明書には、近傍宅地の価格は入らなかったような…。
管轄の都税事務所に聞いてみたら、やはり、入らないとのこと。
近傍宅地については、法務局に確認する必要あり。

宅地と道路について登記するし、道路は宅地と接しているので、この宅地が近傍宅地になって、この宅地の評価額の㎡単価でいいんだろうな…と思いつつ、とりあえず、法務局に電話。
電話で確認できるのかなと思ったが、電話してみた。
そうしたら、道路と接している宅地の㎡単価を使用、とのことだった。

立川市とかこっちの方って、希望すれば、評価証明書に近傍宅地の㎡単価が記載されることの方が多い。
なので、もうずっと、法務局で近傍宅地の認定をすることなんてなかった。

23区の都税事務所で評価証明書を取るのも久しぶり。
ネットで見たら、郵送で申請する場合は、「都税証明郵送受付センター」に送るとのこと。
23区のどこの都税事務所でも取れる、までは知っていた。
また、手数料も変わっていて、下がっていた。
自分の記憶にあるのは、変わる前の、1件あたり400円(2件目以降も400円)だった。
それが、平成30年5月1日から変わって、1件400円で、2件目以降は1件100円になったとのこと(同一所有者で資産の所在が同じ区内)。






行方不明のポインター探し

ビックカメラに行ったら、新型iMac24インチが、置いてあったので、見た。
色は、ブルーのもの。
確かにポップだった。
見ていただけだが、もし新型27インチが出るとき、これと同じ感じのものだったらどうしよう…って思うようなものだった。

パソコンを使っていると、ポインターが行方不明になることが、たまにある。
デュアルディスプレイだと、どこいった?とかなるので、ポインターを探すが、その探す方法。

副ボタンクリック(Mac)、右クリック(Windows)をしてみる。
ウインドウが開くので、そこにポインターがある。

OS上で設定する。
OSで設定なので、不要だと思えば、設定を変えればいい。

Macの場合
システム環境設定>アクセシビリティ>ディスプレイ>カーソル>マウスポインタをシェイクして見つけるにチェック

トラックパッドで指を素早く左右に動かす(マウスを素早く左右に動かす)と、ポインターが大きくなって表示されるので、ポインターがどこにあるか、それで分かる。

Windowsの場合
設定>デバイス>マウス>その他のマウスオプション>ポインターオプション>Ctrlキーを押すとポインターの位置を表示するにチェック

Ctrlキーを押すと、ポインターの位置が表示される。
ポインターのところに、丸が表示されて、小さくなって消えていく。


Windowsでいう右クリックは、Macにはない。
Macの場合、トラックパッドにもマウスにも右ボタンがないので。
なので、Macに変えたとき、どうするんだ?と、とまどった。
Windowsでいう右クリックに該当するものは、Macだと副ボタンクリックという。
副ボタンクリックは、システム環境設定で、トラックパッドやマウスに設定できるし、「Ctrlキー+クリック」でも副ボタンクリックとなる。
(トラックパッドを2本指でクリックしたら副ボタンクリック、に設定)

トラックパッド(Magic Track Pad 2)は、買ったときは、色はシルバーしかなかったが、今はスペースグレイもある。
appleのサイトで見たら、スペースグレイの方が、シルバーより2,000円高いが、スペースグレイを見たとき、こっちの方がかっこいいなと思った。
マジックマウスもマジックキーボードも、スペースグレイのものがある。
ただ、appleのサイトによると、スペースグレイの方は、「在庫がなくなり次第終了します」とあった。










紫陽花

ニュースを見ていたら、立川市曙町のホテルで殺傷事件があったとのこと。
ホテル名は分からなかったが、場所が映っていたため、思わず、どこだ?と、グーグルマップで探してしまう。
ああ、ここか。
ドンキとかあっち方面に向うときに通る場所。

今日から6月。
毎月初めは、後見関係の記帳ツアー。
管理している金融機関に行って、通帳記入をする。
立川駅周辺だと、北口・南口と、主な金融機関の支店やATMがあるので助かる。

が、立川駅周辺に、支店やATMがない金融機関のときもある。
その金融機関が、行ける距離にあればまだいいが、なかなか行けない場合は、結構大変。
そういう場合、管理の都合上、その金融機関は、解約してもいいかもしれない。
もしその金融機関が、年金等の振込み口座だったり、各種引落し口座だったりすると、口座変更しなければならないし、どうしようか迷うが、なかなか通帳記入に行けないようだと、別の口座に変更したほうがいいと思う。

紫陽花が咲いていた。

京へ筑紫に坂東さ

「<もっと知りたい日本語>方言が明かす日本語の歴史」(小林隆著、岩波書店)という本を読んだ。
先に、「ものの言いかた西東」という本を読んだが、面白かったので、同じ著者の違う本を読んでみようと、この本にしてみた。
方言から日本語の歴史を考えてみよう、という本。
文献から見る日本語の歴史は、中央の言葉(奈良・京都から江戸・東京)であり、主に上流階級の書き言葉である。
逆に言えば、中央以外の地域、庶民の話し言葉は、文献にはほとんどないこととなるが、それも日本語であるので、そのような言葉の歴史について、「方言」から考えてみようとのこと。
ちなみに、以前、ケンミンShowの東北魂スペシャルを見ていたら、東北弁の話で、この著者(東北大学教授)が、解説で出ていた。

「~さ」のところなんて、面白かった。
吉幾三さんの歌にもある、「東京さ行く」の「さ」のこと。

「京へ筑紫に坂東さ」
室町時代のことわざ。
方向を示す助詞を、京では「へ」、筑紫(九州)では「に」、坂東(関東)では「さ」というように、違いがあること。
室町時代から、方言の比較がされているというのが、面白い。
「〜さ」というのは、もともと、関東で使っていたようだ。

平安・鎌倉時代は、方向を表す言葉は、「~さまに(さま+に)、~さまへ(さま+へ)」が用いられていたという。
「京さまへ」は、「京の方へ」とのこと。
中央(京)で生れた「さまへ・さまに」が周囲に伝播し、関東に伝播して「さ」が生れ、それが東北へと広まった。
一方、関東は今は「~へ」というので、「~さ」が「~へ」に取って変わられたとのこと。
また、九州にも伝播し、九州では「さ~」となったとのこと。

この方向を表す「さま」は、室町時代以降、敬称へと変化したとのこと。
「鈴木さま」というときの「さま」は、この方向を表す「さま」から来たとのこと。

日本人は、はっきりものを言わない傾向にある。
「太郎へ本を渡す」というのも直接的なので、それをぼかすために、「太郎さまに」という「太郎のいる方向へ向けて」、という表現が生れた。
これを使い続けているうちに、「さまに」に敬称の意味が込められていくようになり、そうなると、元の方向を表す使い方は使われなくなり、室町時代以降、中央の表現からは消えていったという。

現代、お店で、「お会計の方は」、「ご注文のお品は、こちらの方になります」というように、「~の方」と聞くことがある。
この表現は、誤った言葉遣いとされている。
私も、言われると変な感じがする。
しかし、この「方」、実は「~さまに」と同じことではないかという。
接客において、「会計は」と相手に言うのは直接的で失礼に感じ、それをぼかすために、「方」を使い出したのではないか、ということだ。
そう言われると、確かに、「さまに」も「方」も、両方とも方向を表す言葉だ。
そういう意味では、平安時代や鎌倉時代の日本人も、今の日本人も、気持ちは一緒ってことだろう。
となると、「お会計の方」は、あながち、誤りではないのかも。
「方」も敬称の言葉として残り、方向を表す言葉としては消えていくのだろうか…。